ネタバレ注意って時期でもないか?
えぇと鈴音先生の挿絵がとてもエロかったとゆーか,お下げでない由乃さんめづらしいですね.ゆみちゃんも髪型あれんじしててとてもカワイイとゆーか,奈々ちゃんがカワイイとゆーかなんかズレた女の子はカワイイ.
なんというか,彼女たちの姉妹愛は殆ど恋愛感情に他ならないと思うのですが,聖様とか静様とか柏木さんみたいな真性同性愛者が,他のキャラとは少し異質で特殊例的な描かれ方をしてきたので,そういった同性愛キャラの恋愛感情と,姉妹愛はある程度明確に区別されてきたと思います.聖様がセクハラキャラだったり,柏木さんも身体的にユキチを求めた(?)りしていたことも,プラトニックな色が強い姉妹愛との区別を際だたせていたように思います.
しかし今回は,令ちゃんや祥子さまに対する男性からの愛情(両者で質は異なるが)と,妹達の姉を思う気持ちがほぼ同次元で対立しており,そして祐巳ちゃんも由乃ちゃんも(?),相手をライバルだと認識している点で,彼女たちの姉妹愛の恋愛性が明らかになったのだと,わたくしは解釈します.そういう点で,この巻は重要なマイルストーンであると思います.
と言いますか,その辺は柏木さんがクライマックスでしっかりと指摘していますね.「同志」と呼ばれた祐巳自身が,自覚してしまってショックを受けている描写がありますしね.蛇足ですけど,つまり「僕を倒しても君は勝てないよ.」っては"君たちは女の子同士なんだからねっ"て台詞が省略されていると見えるし,中盤で祐巳が心の中で柏木を「同性愛者キモ!」っと何度もなじったりしているのは,最後の「同志」の下りのための伏線とも読めます.とても上手いと言うかちょっとこれは,おもしろすぎます!ってゆーか,非常にシリアスな展開です.やばいです!今後が楽しみすぎます!!!!
読者も登場人物も何となく受け入れてきた,マリみての話しの根底であるまるで幻想的な"姉妹愛"という何物かに,彼女たちが何となく通ってこなかった,恋愛とか同性愛とか言う方面に彼女たちを向き合わせることで,なんらかの決着を付けるようなそんな展開がこれから待っているのか!と!あーもうそういう展開をするなら,ラストにもってこいです!やはり,マリみてはおもしろい!