働いたのはわたくしではなく,F井

実験が入ってしまい,冬期講習に出れなくなったわたくしは,止む無く F井せんせいに代行を依頼したのでした.彼は,先々月辺りですでに塾での仕事を辞めておりましたが,友達思いの彼は快く引き受けてくれたのでとても助かりました.やはり持つべきものは押しに弱い友だと思います(嘘です).
なんとゆーか押しに弱いついでに,彼は塾長代理女史の30分に及ぶ嘆願により,給料アップ,期間限定で1月から復帰するとか.それというのも,うちの人材不足がそれほど深刻であると言うことで,ってF井とか,わたくしとか,もう枯れた人材をしつこく引き留めるより,若い講師を育てた方が建設的だと心から思うのですが,どうやらそれは能わないようです.安い給料での求人応募に応答は少なく,そして塾長代理女史の理想と要求は高い.割に合わない仕事でも辞めずに続けている某新人君に対しても,その評価はとても厳しいです.そうして女史自らが,誰よりも多くの授業を担当するという,ちょっと心配な状況が出来上がってしまったのがこの冬のことです.
何が心配かって,塾の存続とかでなく 女史の精神の方でありまして,.せっかく今年は受験生が居ない,荷の軽い年でありますのに,女史は塾の運営とか存続とかに頭を悩ませつつ,なおかつ自分の仕事を増やして疲労を重ねておいでなのですね.わたくしは気楽な立場なので好き勝手言いますが,なんというかうちの抱える問題は人材不足の一言に尽きるものでありまして,それは そのために塾長代理女史が気を揉むようなことではなく,本部が取り仕切るべき問題でありまして,足りない分をパートである女史が補わなければならない道理は無いと思うのですよね.出来ないことを無理してやんなくてもいいとおもうんですよ.存続出来ない塾を無理して続けることはないと思うんですよ.結局うちに来てる生徒さんの親はそこそこ真面目な親だから,例えうちが潰れたって,どこか別の所に入れますよ.うちから徒歩圏内に他の塾はわたくしの知る限り2軒あるのですもの.だから自分たちで面倒見なきゃって気負うことは無いと思うのですよね.とか.冷淡ですか?わたくしは女史の様に無理して働くのはごめんですわ.わたくしは別にお金が欲しいわけでも教育に情熱があるわけでもなく,女子中学生と話したいだけですもの(嘘ですよ?).
とにかく,女史がピリピリしているとわたくしも仕事がしにくいわけで,どうにか励ますなり気を紛らわせる戦略を立て無ければ と思案するわけです.しかし最も効果的な手段をわたくしは絶対に採りません.

で,仕事が終わったF井をねぎらい,我が屋で鍋を振る舞う.家の中はひっくり返ってましたが,まぁ気にしない.
あぁあしたは掃除のつづきだ.そして仕事だ.