マリア様がみてる

やばい.なんか,悶絶した.

全体的にシリアスな局面の中での,緊張と緩和(萌え)の絶妙さ.「....由乃さんの,そういうところ好き」(ぽわわ〜ん)!!!!!!!!!!ぐあっ!?志摩子さん..キャラおかしくないデスカ?いや,何杯でもいけますが,何か? 祐巳志摩子さんも密着度高めだしね.
それから自転車は前巻からの伏線だったのね.なんというか,今巻の中で,黄薔薇姉妹の自転車練習は,ちょっと異質なほどのんきですが,バカップルぶりがかなり愉快というか,いろいろ妄想をかき立てられる台詞が多いです.
それから,令ちゃんと奈々の手合わせにいたるまでの経過で,由乃の感情が整理されていく過程の描き方がすばらしいですね.手合わせ以前に奈々に対しては,令については興味を示しながらも自分(由乃)に対しては,関心が薄いようなそぶりに微妙な嫉妬というか焦りのような感情を抱いていたり,自転車の時点でも,令の庇護というか由乃をまもってきた姉としての令との関係が変わることを,あるいはそこから自分が独り立ちすることに不安を抱いている.ところが,手合わせが済んでみるとすっかり奈々のお姉さんですからね.対照的に,祐巳瞳子ちゃんの問題をかたづけて,姉離れするのはもう少し先になりそうですね.その瞳子ちゃんですが,種明かしはもう少し先ですか.そっちの方は乃梨ちゃんの奔走虚しく全く片づかないですが,サプライズがあってからそれが2年生の団結というか,友情が温まるのがいいですね,祐巳は殆ど上の空だったかもしれないけど...最後の舞台裏の,祥子さまのデレデレっぷりは心和みます.