終わってしまった....

おいらの青春が...

ARIA(12) (BLADE COMICS)

ARIA(12) (BLADE COMICS)

読み返して...目から鼻水が出てきた...
BLADEでも読んでたけど.
取り留めの無い感想を書いてみようか.


最終話を読んで...またAQUAの1話にもどってもう一週するのが正しい読み方かな...


本誌でNv.59「未来」を読んだ時はそれなりにショックを受けましたね.アリシアさんの結婚云々とかと言うより,楽しい時間が終わってしまうって事の方が,ショックで.自分の居場所や時間が変わって行くことを怖がる灯里の心情は,ARIAが終わってしまう事を惜しむ読者としての私の気持ちとリンクする.(まぁ灯里が直面するのは,独りになって生活が一変していくような劇的な変化で,私の前にあるのはARIAが終わるという些細な現実ですが...)
とにかく,それでも幸せな未来を信じて前に進めというメッセージは,"現実を見ろ"と翻訳されて,私の胸に突き刺さったのでした...
それとは関係なく,アリシアさんが外でお客さんと話して戻ってきたら,灯里が独り涙ぐんでて→抱擁!の流れが何度見てもいいですね.灯里の「みんなの白き妖精で…」って台詞が,とても良いです.言うまでもなくこれはNv.58の「わたしの遙かなる蒼」っていうアリシアさんの台詞と対になっていて,"わたしの"でなく"みんなの"って言う所に,寂しさをこらえようとする灯里の気持ちが表れていて,そして言いながら涙があふれてる灯里を前にしたらもう抱きしめるしかないわけです.ぇーぁぃの脳内では,コマの間でキスをして,最後までいたしまう所です.


最終話は綺麗にまとまってますね.アリシアさんの結婚相手に全く触れていないのが良いいですね.おいらは相手は晃さんだと信じてますが.


最初にループするのが,なんともARIAらしいと思いました.アイちゃんを加えた新しい生活が,"素敵な未来"の具体形の一つで,これからまたAQUA,ARIAであった楽しい出来事が灯里達には待っているんだっていう希望がこもっていて,良い終わりかただと思った.


どうでも良いですが,最終話の後日談のウッディーの「今日も新鮮な生み立て卵をお届けなのだー」で,あぁウッディーが卵産んだのかー,と思って吹き出しそうになったのは私だけではあるまい.(いやウッディーなら産んでもおかしく無いと思うよね)(とゆーのを漫画のネタにでもしようか).




あと最終刊を読んで,藍華がカワイイと思った.長いことアリス贔屓をしてるので,藍華を心象良く描いてこなかった所為もあって,あまり藍華を大事にしてこなかったのですが,ここにきて,藍華の可愛さに気がつきました.今までごめん,藍華.いつか藍華がカワイイ漫画を描いてやりたい.
ところでAQUAやARIAの昔の所を,久しぶりに読み返してみると,AQUAや,ARIAの二巻ぐらいまでの藍華が結構可愛い事に気がつきました.旧装藍華はやっぱり訳の分からない髪型をしていますが,昔は前髪が多くて小顔で可愛かった.3巻あたりから前髪が減って,顔のパーツが広がってきて可愛く無くなった...と主観で思う.焼失してからは一様に可愛いと思いますが.




とゆーわけで,終わってしまいました.
私は,天野先生の作品を初めて読んだのが,小学生の時の浪漫倶楽部が最初で,それ以来短編集もノイズももちろんAQUA,ARIAもずっと追いかけてきて,気付けばもういい年なわけです.私にとって,子供の時からずっと好きで今もずっと愛読してる作家さんって天野先生だけで,それだけ思い入れがある,特別な作家さんです.そして,AQUA,ARIAは私に沢山の出逢いと,楽しい思い出をくれた,特別な作品です.
進む道の違ういろんな人が,ARIAがあったから そこで道が交わる奇跡.私たちをその奇跡の輪の中に巻き込んだ,AQUA,ARIAこそ,私たちにとってのAQUA(火星)そのものだ.


天野先生には心から礼を言いたいです.
ARIAに出会えて,私の世界は一変した
ARIAに出会えて,本当によかった
7年間お疲れさまでした.
ARIAを描いてくれて,本当にありがとう御座いました.