愚痴

15時出勤23時退勤.うちアンペイドワーク,が2時間.
長い夏期講習なれど,F井と一緒になるのはこの日だけ.これはこれは一重に,F井がインターンシップを申し込むといって,仕事を入れなかったため.しかもこの男はしっかりインターンの選考で落ちている.この馬鹿がちゃんと働いていれば,わたくしの仕事はもっと少なくて済んだかも知れないのに!かー!
えぇぇと,去年もでしたが,夏になると今まで勉強したこともないようなピッカピカの三年生が,受験を目前に入塾したりするのです.去年受験生をみたときも思ったのですが,少年少女達の人生の転機に立ち会う事は,わたくしどもバイト講師にはかなり荷が重いというか,生徒と一緒に自分も挫けそうになるし,責任も重大なので,はいもう苦しいの一言なんです.昨年度はうちの塾は中三生を全員志望校に合格させた一方で,高三生もみていたんですよ.大学受験のために塾にはいるなら,うちみたいにバイト大学生が教えてるような所じゃなくて,プロ講師がやってるような,名の通った予備校に行けばいいし,生徒の側も,真っ先にうちの塾に入ろうなどとは思わないわけです.値段も安くはないので.
そんなわけで,去年の夏休みから冬まで,わたくしは高三生に数学と物理を教えていたのですね.夏の時点で二次関数のグラフも描けないような子が,理系に進みたいと言うのです.わたくしども講師も何とかしようと努力したんですが,結局受験後,彼は連絡すら入れてこなかったと言う状況なわけで.うちの塾は生徒から等しく金を取りますが,講師側の指導力とかノウハウは,やはり学年や教科によって,ムラがあるわけで.特にうちの塾には大学受験生を受け入れる力は無いのだと,知ってはいたけど改めて思い知らされた出来事でした.
そしてまた今年も,高三生が一人入塾されました.英語と国語を受講するそうなのでわたくしにはあまり関係ありませんが,それと知っただけで気が重いのはただのトラウマです.塾長代理女史は言いました,「かなり厳しいですけど,うちしかもう面倒みてあげられないんです.何とか助けてあげましょう.」去年,受験前に生徒以上に一番気を揉んでピリピリしていたのは塾長代理女史でした.そうですね,たとえ生徒とうちの塾が幸せな出会いや別れをしなくても,たとえこちらが万全の体制で教えられないとしても,それがうちの塾の役目なんだから,手探りでも頑張って勉強しましょう.受験生をみるって事は,生徒と自分の腹を括るってこと.
仕事が終わってラーメンたべてから,F井が家に来る.深夜アニメなどをみつつテキトウに過ごす.なんか奥魔女もアクエリオンも非道かった.