今日は休暇.
ジャーを買う.別に大魔王を封印するためでなく,ご飯を炊くためである.ウチにご飯ジャーがかつて無かった訳ではなく,二年前までは確かに稼働していて,わたくしは確かに自炊していたのだ.さて当時わたくしは青春時代の名残で,100%玄米を炊いたり,それに麦を混ぜたりしていた.そもそも日本で白米が食べられるようになったのは江戸時代に入ってからで,それ以前は米は玄米のまま炊くのが一般的でした.これとリンクしてお侍さんの食事が一日二食から三食に変わったのですね.はい,つまりはそういうことなのです.
その夏,わたくしの近所のスーパーから,2kg入りの玄米が売られなくなり,混ぜ炊き専用のスティック状の容器に収められたものだけになりました.今思えばこれがすべての元凶に違いなかったのです.わたくしは100%玄米を炊くことができなくなりました.途方に暮れたわたくしは,とうとう100%麦を炊かざるを得なくなりました.とにかく白米を炊くなんてことははわたくしにとってはどうしてもすることができなかったのです.
かくして麦は炊けたわけですが,これが何せ初めてのことで,加減を誤ったらしく,デロデロに….わたくしはこれを食べきることができず,この麦とジャーはそのまま数日放置される事になってしまいました.わたくしが自分の犯した過ちに気付いたときにはすでに,中蓋や釜を洗ったぐらいではにおいが落ちないぐらいにジャーは汚染されていました.そしてわたくしは意を決して,ジャーの丸洗いに挑んだのでした….かくしてわたくしはジャーを失い,麺とパンを主食にした生活が始まった訳です.
今再び自炊を試みるのは,食費を節約するためです.ちょっと暮らしを豊かにするための先行投資が7000円なのですから,安いものです.

リハビリ中.