研究室訪問とかとりとめのないこと

機械物性とか破壊力学とかが専門の,工学部長大先生の研究室にお邪魔して,先生の死体発見談の数々を詳細に語って頂きました.いや話し好きの年寄りの話は,話半分で聞くべきだと思いますが,にしても多分,死体を発見する才能をお持ちなのでしょう.具体的に書くとかなりスプラッターな内容なので,とてもアレですが,とにかく,先生の研究室に入ったら自分も屍になってしまいそうだとか思ったのでした.いや怖い怖い.
研究室というのは,危険な装置や薬品を使うものなので,とにかく安全管理に気を抜けばいつでも死ねます.そーいえばぇーぁぃは最近,実験中に二週連続して怪我を負い,手当てしてくれた教官(女性,多分20代後半)に「どじっ子」と言われ,リアクションに困ったーと言うことがありました.そういわれた瞬間に,わたくしの頭の中では「"どじっ子"という称号は10代以下の女の子にしか使ってはいけないものです」と,反応しましたが,それを教官に言ったところで,わけが分からないので,かろうじて飲み込んだわけです.えーとつまり,わたくしは結構,事故に巻き込まれたり,巻き起こしたりしそうな所がありますので,いやはや いのちはだいじに って感じです.それと関係があるのか無いのか微妙ですが,うちの塾の近所の某都立中学校では再来週辺りから『生命尊重週間』という,なにやら得体の知れない行事が始まるようです.おそらく,動植物を慈しむような,情操教育的な目的で設定されたものだと思いますが(まじで命を大事にとか,自殺はやめようとかとかそういう話しなら,期間限定でやらないで欲しい),ちょっとそのネーミングやら,尊重という語やらは若干鼻につくところであります.まぁ,その実を知らないので,勝手にスローガン想像してみても,多分『動植物を大切にしよう』ぐらいのもではあっても,決して『地球の生態系を維持しよう』とか『絶滅危惧種を保護しよう』と言うものでは無いことでしょう.いやこれは視点がローカルだからしょーもないとうことではなくて,東京の中学生がわざわざ尊重まさいまします生命とやらは,結局すでに人間によって所有なり設置なりすることでその存在を許されているような物ばかりだろうて,尊重もクソもアラスカと思うのです.そしてそれ以外の,生粋でタフな残留自然生命群は,中学生が尊重なんぞして下さらなくても結局のところ所某中学のキャンペーンとは関係なく,タフに生き続ける類の物でありましょう.なので,やっぱりただの情操教育だと思うわけです.いえ,だからなんだというわけではありません.情操教育はとても大切だと思います.たとえ日本国憲法のいう基本的人権の尊重とやらが,ただ国家による人権侵害を規制するものであって,私人間の人権侵害や抑圧に対しては効力が無いものだとしても,どこの公立小中学校でもやる『人権週間』という運動は,いじめや暴力を許さないという基本的な道徳を生徒に植え付け,円滑な学級経営を行うために ある程度有効だと思います.いえ,だからなんだというわけではありません.つまりですね,『生命尊重週間』という名前の付け方はあまり巧妙でないというか,うさんくささがにじみ出ていて,気持ちが悪いという話しです.普通に動物愛護週間とか,緑化週間で良いじゃないですか.