ちょい読書感想 半分の月がのぼる空
asb氏から借りた本.
半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)
- 作者: 橋本紡,山本ケイジ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
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半分の月がのぼる空〈2〉waiting for the half‐moon (電撃文庫)
- 作者: 橋本紡,山本ケイジ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2004/02/01
- メディア: 文庫
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主人公が入院中で暇なんでしょうが,本文中でひたすら自分や友人の昔し話をしまくっていたりすることが,現実と少しずつリンクしていて,構成が面白い.
基本的に主人公は普通に馬鹿な高校生で(異常に隷属性で),少女との恋愛に浮かれたりしているのですが,少女の抱える絶望や,自分の力の無さを思い知って打ち拉がれたりしますが,なんだかんだで立ち直るというか立ち上がる主人公のタフさに関しては格好いいかとおもいます.
あと夏目先生ですね.この手のちょっとやな感じの大人キャラは,時として主人公に立ちはだかるも大局的に主人公の見方的立場であったりするのがよくあるパターンで,夏目先生が主人公に意地悪するのも,なにか深い考えあってのことだとわたくしは期待して読んでいたのですが見事に裏切られました.今のところわたくしの理解では,夏目先生は数々の人の死に際して,冷徹に傍観することが出来ずに傷つき続けて絶望をふくらましてしまった,医者に向かない可哀想な人という位置付けですが,やっぱり彼と主人公は是非和解して欲しいなぁとか思ってます.