北斎展に行って参りました

予てより行かなくてはならないことになってましたが,結局開催期間終了間際に駆け込むことになってしまいました.連れは,クラスメイトでD研のShemise.
混雑は予想しておりましたが,まさか列整理されて入場制限が掛かるとは!博物館までの道程を走る普通人とか居るし.まるで即売k(ry
40分待って入って,で閲覧時間は5時間弱.いや展示作品500点って,これでもかって感じデスね.足がだるいです.
この画家の一生を見るに,その飽くなき向上心とか絵に対する執念からは,学ぶ所があると思います.上手くなるために長生きしたいとか言ってしまうのは,とてもストイックで格好いいと思うし,そういう態度が彼を鬼才たらしめたのだと思ったりします.
北斎と言えば,風景版画が有名ですが肉筆の絵も多いです.それらは,太くて勢いのある特徴的な骨線とか,魚介類や動植物の質感とか,版画以上に魅力的でした.
と言いつつ,特に感銘を受けたのは,冨嶽三十六景の信州諏訪湖でした.このシリーズは,ヤバイ.この時期の北斎の版画はベロ藍と呼ばれる,深い藍色が多用されています.このベロ藍の色が目に染みるように鮮明で,どうやって出してるのか分からないなめらかなグラデーションと相まってとても透明感のある絵になってるんですよぅ.で,信州諏訪湖なんですが,これについてわたくしは語る言葉が無いのでコメント出来ません.そういうものです.
わたくしもShemiseも図録(3000円)を買う.線とか,鮮鋭な配色とか,ちょっと自分の興味のある課題について参考にもなるので,今日はとても収穫が多かったと思います.