小心者日記

自分の力だけではどうにもならない懸案として,研究室所属の話し合いは非道く気が重く,わたくしを憂鬱にさせる心配事なのでした.
結果から言えば,わたくしは自分の希望はほぼ通った事になります.反面,当然ながら方々から怨みを買ったことも間違いありません.なにはともあれ,問題が一つ片づいたので多少気が楽になったかも.
結局の所,話し合いの構図としては,弱い奴が自分を守るために喚いていたと言うだけのことです.成績順に決まったと言っても,成績上位者がそれを強く主張したのではなく,わたくしとか他の中堅層の人間がそう推し進めたのです.それは,本当に上位者は彼の希望を優先し ある程度成績の低いものはクジなりじゃんけんにしようと言うことで,そのボーダーラインをどこに引くかと言うところに,議論の焦点が絞られたからでもあります.
そうなると序列によって確実に席を確保できる人間が出来るだけ多くなる決め方が票を得やすいわけで.殆ど全体が成績順で決められる事になります.成績推進派とクジ引き推進派の折衷案で決めると言いながら,殆ど成績が支配的になるというこのロジック.この構造自体に突っ込みが入らなかった時点で,わたくしどもの勝利は決定的なのでした.
ほかにもぇーぁぃは,五月蠅いだけでなく,実弾で解決するとか非道く腹の黒い決め方を提案したりなど,始終人の悪さを示していたのでした.こういう交渉事では本音と建て前を混同してはいけません.防衛線は守りたい所より前に置くものです.そういう点では,実際わたくしは希望を曲げたとしても,そんなに痛いものではなく,むしろ定員割れしてる研究室の教授とも助教授とも気が合うし,そこで自分がやりたいことも具体的に描けるので,ぶっちゃけそんなに守りたい希望でも無かったのです.しかしわたくしが今日のように積極的に議論に介入にたのは,某教官からラブコールを頂いていることとか,この話し合いを交渉能力を競う演習だと考えていたりとか,いろいろな事情があります.それに狡猾な大人達との軋轢の中で,ただで他人に道を譲るような人の良さを,わたくしは一年以上前にドブに捨てているのです.自己嫌悪さえただの振る舞いにスギマセン.