伯爵と妖精

伯爵と妖精 涙の秘密をおしえて (コバルト文庫)

伯爵と妖精 涙の秘密をおしえて (コバルト文庫)

シリーズもいよいよ佳境の様な感じです.
珍しく(?)エドガーがいい人っぽく格好いい.貴族としての誇りと義務の尊さを盾にユリシスを口撃する台詞が,とても義侠心に熱くて素直に格好いいと思います.言葉だけでなく,自分の死を目前にして家付きの妖精バンシーをかばったりなど,行動も以前の彼とは異なってきています.
それからエドガーの立場も,本当の意味で青騎士伯爵家の使命と遺産を受け継いでしまったりと,大きく変わってきています.復讐に身を捧げる風だったエドガーですが,本編の後半では家やリディアを守るために生きたいと言ってたり.リディアもいい加減エドガーを信じてあげてもいいんではないかと.