復讐のデニッシュ


前回の敗因は,大きく2つ.
一つは,三つ編みが緩く生地同士の接合が弱かったこと.
二つ目は,オーブンレンジの熱容量が小さく,また熱源が天井部にしかないため,
炉全体の温度が不均一であり,パン型の下部の温度が上手く上がらず,結果パンの下部が生焼けになってしまったと言うこと.つまり,うちのオーブンはそのままではパン一斤を丸ごと焼くのに十分な性能を持っていないと言うことである.


今回はこれらの問題を解決しなくてはならない.
三つ編みが緩いのはきつく巻けば済みますが,炉の問題はなかなか厄介です.天板の上にホーローとかフッ素加工された鉄板などを敷くことで,上部熱源からの熱をパン型の下部へ伝えることが出来そうですが,そんなのは金が掛かるし,丁度いい鉄板が見つからない事もあって今回は別の手段を採っています.
写真にあるとおり,食パン型でなくてパウンドケーキ型を使い,半斤づつ焼くことで,パンの体積を小さくし炉に対する相対的な熱容量を小さくすることで,温度分布の不均一性の影響を減少し,パンの下部までしっかり火を通す事が可能になるはずです.
結果としては,目論見は成功しまともなデニッシュが出来上がりました.外はサックリ,中はフワフワ.今まで作った中で一番おいしいってゆーか,まじ美味しくて感動です.これなら他人に食わしても恥ずかしくないです(全部自分で食べますけどね).