よかったり悪かったりする魔女

おめでとう!マダーあーんどアザー

完結です.花南先生おつかれさまでした.
マダーは最後まで男らしかったし,アザーは女々しかったっす.でもそこがアザーのかわいいところです.ポムさんも相変わらずかあいいし.前巻からイイヒト度が増しているアストレアは今巻でも一貫してアザー達の味方でございました.過去に於いてアストレアがアザーを虜せんとするような暗躍をしていた理由についても一応の説明は為され,まるでアザーの為にやった事なんだよ的な落ち着き具合ですが,「誰の愛も受け取らぬように」と呪いの様な魔法をかけた心境は複雑ですわね.
それから,クライマックスでのチェインバーレンさんとポムさんとのやりとりとか,マダーの告白とか,先生らしい泣かせるシーンがあったのも満足ね.なんていうか,愛し愛される喜び(恥ずかしいが他に言いようがない)というか,人生を賛美するような肯定的な叙述がどうしてもあたしの琴線に響いてしょうがないのよね.元気をもらえる.ほんと先生の作品好きだわ.どうぞこれからも先生らしい作品を書き続けて頂きたいものです.