ロートレック展

ちょっと前 所用で愛知県にいる間に,愛知県美術館に足を運んできました.
この人の事は,100年前のフランス人てぐらいしか予備知識がなかったのですが,結構俗っぽくてユーモラスな作品が多くて面白かったです.金持ちの家に生まれて,劇場のダンサーや娼館の娼婦を多く描いて,病気もらって早死にするとか,人生を謳歌しすぎです.

リトグラフでの劇場のポスターなども多く手がけていますが,このひとの描くダンサーなどは,少ないおおざっぱな線で,とても躍動感をもって描かれており素敵でした.
あとこの人って,人の顔を,表情豊かを通り越してある意味 不細工に描いていて,この点には驚きました.例えるなら,浦沢直樹が描く変顔のような感じです.オッサンの顔とかは良い味が出ていると思いますが,女性は美人に描こうという意思はなかったようです.劇場の女優から依頼を受けたポスターで,顔が不細工だからって没を食らうとかいうエピソードが紹介されていてウケました.
それから,この展覧会場では,ロートレックの作品以外にも,同時期の他者が似たテーマで描いた作品や,劇場のダンサーやコメディアンなどの 作品に関係する映像資料や写真資料が併せて展示してあり,当時のパリの風俗が閲覧者に感じやすく よい展示だとおもいました.