浮世絵名品展

名古屋ボストン美術館.実際行ったのは2日のこと.同伴者は父と母.
展示はおよそ年代を追って作者ごとにまとまっていて,顔料や刷りの技術の変遷もかいま見れます.今まで浮世絵系の展覧会は何度か足を運んだ事がありますが,歌川広重先生の絵はあまり見たことがなく,今回は広重先生の絵が沢山あったのでよかったです.やはりすごい.東海道五拾三次のシリーズはどれも見応えがあります.
それと広重先生の団扇用の版画の画稿というか下絵のようなものも置いてあったのですが,これがまたすごい.墨と筆で一発描きと思われる筆跡で風景と人が描き切ってあり,やはり見えてる人は違うなぁと思い知らされる.
他にも北斎先生の作品も沢山ありました.北斎先生の冨嶽三十六景と広重先生の東海道五拾三次が年代がほぼ同じで,使っているインクも綺麗なベロ藍を基調とするものが多いとか結構共通する部分が多い反面,広重先生は人の動きや様子にフォーカスしてる作品が多く,人が生き生きと描かれていて,私はこちらの方が好きだと思いました.
今箱根の彫刻の森歌川広重没後150年記念展がやってるみたいだから,近いうちに行ってみよう.