せんせいはたいへんだ

http://d.hatena.ne.jp/pggm/20050507
『生徒の主体性や創造性を育てると言うスローガンで行われてきたゆとり教育や,子供の権利条約承認とか,体罰の禁止など,生徒が学校で権力格差を感じにくくなる土壌はすっかり出来上がっているように思う.それと,親が教師を信用しなければ子供が先生の言うこと聞くわけないしね.でもしか先生は今ほとんど定年近くで,最近の先生が昔に比べて能力が低いなんてことは絶対にないとおもうのだが,いまの学校教育への国民の信頼はまるで高くないよね.わたくしはマスコミがいかんよって思ったりとか,詰め込みで育ってきた世代のゆとり教育に対する反感とかもあるんじゃないかと思ったり.
とりあえず,わがままかも知れないが,まるで主体的であるかのような子供が育つことは,ゆとり教育の目指すところでもあった訳で,それが成功したのか,ただのわがままなガキを量産しただけなのか,結果が出るのは何十年後か.
前提としてあるべき権力関係に生徒が従わず,しかし権力関係を構築しトラディショナルな理想的学級経営しなければなければならないなら,教師は生徒とひとりひとりと向き合って信頼と尊敬を獲得しなくてはいけいよね.そんな金八先生はなかなかいない.そんなわけで今は,生徒の需要にあわせて,学校教育がサービス化していく傾向がそこかしこで在る.しかしそんなではhidden curriculumを達成することは難しい.うん,ハガレンの等価交換は熱力学第二法則を無視している点で全く容認できない.』 (2005/05/07 21:45)