陶芸 釉薬

以前,轆轤成形した成形体の素焼が済みまして,いよいよ本焼に向けて釉薬を塗りました.
天目釉.紅く見えるのは酸化鉄(Ⅲ)イオンのためね.つまり血の赤と同じ赤です.焼いたら微妙に赤みがかった深い黒になります.これも血と同じ.
釉薬の構成要素は 分散媒(鎖状澱粉溶液,おそらく片栗粉),粘土,発色剤(金属イオン).天目釉以外にも,織部釉とか,蕎麦釉とか忘れてしまったけど5種類ぐらいの釉薬を,教官が調合して下さいました.
素焼きした器の表面を,紙ヤスリで研磨して,釉薬の中へドボン(嘘).これも紅いですが蕎麦釉.酸化鉄(Ⅲ)と酸化鉄(Ⅱ)が平衡して,焼くと,緑地に黒い斑が浮くのです.不思議ですね〜
社長も釉薬を着せました.(首が!?)
社長に着けたのは,白マット釉(ダサい名前です).これは,発色剤に酸化チタンを使用しています.真っ白です.焼いても真っ白です.酸化チタンは女性用のお化粧品にも使われていますが,最近では"光触媒"としての利用が,語呂がいいこともあってちょっとはやりですね.そんなわけで,このアリア社長は,防汚加工済みと言うことになります.表面が有機物で汚れても,紫外線を照射すれば,分解して水と二酸化炭素になってしまう,ナノテク技術(重畳)デス.
焼くのは秋口だそうです.焼き上がりがたのしみだわ
作業が終わった後で,学科のお友達と講義室で飲み会.約10人のメンバーは不本意ながら雄ばかり.その後でカラオケで二次会.普通人に負けじと麻帆良学園中等部2-A の曲を入れまくり,場の空気を乱し続けました.あーめん.