造花を生ける

本来,引き籠もりであるところのわたくしには,毎日学校に行くだとかは全く以て酷なことで,二日目にしてすでに体力的に限界です.いえ,わたロザの修羅場で消費した体力が回復せずままに学校が始まってしまったせいとも考えます.まじ深夜アニメとか見る気力がありません(録画はしてりゅ).あへあへ
今日は,客員研究者室の床磨きとワックスがけをしてました.初めはこうやって雑用をこなすと言うのが,なんとも徒弟制度らしいとおもいます.


ええと,夕方から一人渋谷へ.何しに逝ったかというと,ジュンコ人見のルナ・フローラ展を見てきたのです.今日の夕方まで,これを見に行くつもりは無かったというか存在すら認識してなかったのですが,行くことになったのにはいろいろな経緯があって,詳しくは6日の日記にでも書きます.
で,造花ですけど,とても綺麗でした.このジュンコ人見自身が,絵描きだった父の影響について言及しているとおり,とても絵画的で,色の付け方も筆のタッチを生かした微妙なグラデーションが花びらの柔らかさを思わせます.
花一つ一つが綺麗なのはもちろんなのですが,それを構成することで位相の違う美しさが発現するというか表現できるというのが,生け花なりこのルナ・フローラの魅力だとおもいます.上手い人のは,茎や葉,蔓の姿までが綺麗で,全体のなかでその役割を静かに主張するようでもあります.何をどう構成すれば,思い通りの表現が出来るのか,巨匠は理解していることと思いますが,わたくしにはわかりません.綺麗なものが綺麗なことは分かりますが,何故綺麗なのかが分からなく,その当たりのヒントが見つかりそうでしたが,なんともやはり難しいですね.おかげさまで感想も感覚的にしか書けません.
それから,粘土以外にも,陶器や石けんで作った花もありました.石けんで作った花は,花びらが光に透けて,照明と組み合わせて展示されており,これも印象的でした.さながら蓬莱の玉の枝といった様子.
写真撮影OKだったみたいなんですけど,カメラ持ってきてなかったし,ケータイ忘れたしでちょっと残念.
で,1000円ぐらいのお土産を何となく買うも,どうしようかしら....
ちなみに客層は金持ちオバサンばっかりで,わたくしのような理系男子学生の姿は全くありませんでした.