ガイユの書

シリーズ最終巻

薔薇の灰は雪に―ガイユの書 (コバルト文庫)

薔薇の灰は雪に―ガイユの書 (コバルト文庫)

ポーシアを不死のくびきから外すために,死ぬための方法を求め奔走する二人のドルー(ルーとポーシア)の姿は悲惨です.
アーシアの徹底して邪悪な様にはなんというか.そこまでねじ曲がるだけの理由は作中の情報から解釈可能ですけど,もう少し人間的な優しさがあったりして欲しかったなぁ.逆にこのような期待は作中で完全に裏切られるわけですが.
前巻からひたすら悲壮なばかりで,あんまり読んでも気分は良くなりません.エンディングには一応救いはありましたけど.やっぱり良い気分にはなれません.