腰痛とか

たいへんどうでもいい事ですが,ここ2,3日,腰が痛いのです.しかも日に日に悪化していくようです.原因は,別にナニをドウしたとかいうわけではありません.そう...あれは冷たい雨の降る水曜日の晩の事でした.
学外の研究機関で,夜まで実験していたわたくしが帰路についたのは,結局終バスの直前でありました.夜になるとその研究機関は通常の出入り口が封鎖され,夜間出口は地下にあるのでした.そして地上に出るためには広大な地下駐車場を抜けねばならなかったのです.しかし不幸な事にぇーぁぃは重度の方向音痴でありました.出入り口の標識を頼りに進んだはずなのに,ダンジョンの同じ所を二度通ってしまったと気付いたとき,わたくしは焦り始めました.終バスまで時間も無かったので,ぇーぁぃの足は速まり,やがては走り出しました.そして漸く駐車券の発券機が見えたとき,何かがぶつかる手応えを,足に感じました(足だから足応えか?).身体が一瞬宙に浮き,次の瞬間 湿ったコンクリートにぶつかり 摩擦されます.手のひらがじんじんします.両手に持っていた荷物が吹っ飛んでいます.すっ転んだのです.後方を見やると,1.5mほど離れた所に,車止めが...アイツが犯人です.その犯人に蹴りの報復を数発入れた後,取り落とした荷物を回収し,わたくしは愕然となりました.なんと作り溜めておいた実験試料(シリコン基板8枚)が半壊していたのです.生き残った試料もシャッフルされて,どれがなんだか分からなくなっています.泣きそうです.しかしわたくしは散っていった試料達の為にも,ここで挫けるわけにはいきません.再び犯人(車止め)に向き直ります.「これは,オクタデシルトリメトキシシランコーティング基板の分だっ!」 踵落としを見舞います.「そしてこれは,ヘプタデカフルオロトリメトキシシランコーティング基板の分だああっ!!」 ストンピングを見舞います.(不毛さに気付き)復讐を完遂したわたくしは,重大なことを思い出しました.バスの時間ですっ.ここでバスを逃せばネタ的には美味しいかも知れませんが,その場合わたくしは,帰る気力を失い,野に倒れ,翌朝には冷たくなっていた事でしょう.
幸いにもバスには間に合い,わたくしは生命の危機を回避したのでありました.
そうして翌朝,わたくしは自分の腰が痛むことに気がついたのです.もはや損害は量り知れません.もう あの車止めには,言いがかりをつけて謝罪と賠償を何度でも求めてやりたい気分ですが,ぇーぁぃは民度が高いのでそんな事はしません.人間は過去の歴史にとらわれず,未来を見つめて生きていかねばならないのです.そして,今日もわたくしの腰は痛みます.
てゆーか,整形外科と接骨院とどっちに行こうかしら.